これが、研究者向けには、このサイトいちばんの売り物です。
リンクの数も増えてきたので、常連の方々のためにショートカットをつくりました(2001年9月10日)
Aberdeen Gardens; Building a Communisty, the University of Virginia
ニューディール政策のひとつとしてニューポート・ニュースに設立された黒人のホームステッドにかんする論考、画像史料を集めたサイト。
Abraham Lincoln Historical Digitization Project
リンカンに関するオンライン博物館。当時の書簡、「ダグラス=リンカン討論」のような有名な演説の原稿のみならず、南北戦争当時に歌われていた歌謡も収録。Northern Illinois University内のサイトです。
Abraham Lincoln Papers, Library of Congress
同じくリンカンに関するオンライン文書館で、運営しているのは連邦議会図書館です。奴隷解放令など歴史を画する文書を画像でみることができます。
African American Birographical Database
ハーヴァード大学アフリカン・アメリカン研究所が監修し、ProQuestにも含まれているデータベースのHPです。内容を見るには購読料を支払う必要があります。トライアルは、登録をすれば無料でできるようになっています。
実に漠然とした名前のサイトですが、ドレッドスコット判決のテイニー判事の判決文から60年代公民権運動まで主だったイヴェントの史料を網羅しています。引用に関してはサイト・オーナーからの指示が書いてありますので、そちらを参考にして下さい。
連邦議会図書館サイトのなかのコーナー。20世紀公民権運動の概史と、それにまつわる映像・画像を含めたコレクションを紹介しています。
African American Pamphlet Collection 1824-1909, the Library of Congress
アップロードされている文書の数は少ないが、解放民局のハワード長官に宛てた報告書など日本にはない文献が閲覧可能。
African American Research Perspective サイト閉鎖されました(2004年7月4日)
アフリカ系アメリカ人コミュニティの社会学的調査資料が入手できます。今のところアップロードされているのは1995年から1997年にかけてのもの。
African-American Sheet Music, Brown University
1850年から1920年までの黒人音楽、つまり黒人霊歌、ゴスペル、ブルーズ、ジャズと変遷をへた黒人の音楽表現の楽譜集。連邦議会図書館が蒐集を援助。
African American Women Writers of the 19th Century
ションバーグ・センターの後援。著作権がクリアされた黒人女性作家のテキストがアップロードされています。収録点数は豊富。サーチエンジンがあるので、さまざまなカテゴリー、キーワードで検索が可能。
Africans in America, WGBH-Boston
あのEyes on the Prizeを制作した会社の新しいドキュメンタリーで、環大西洋奴隷貿易から今日までの在米アフリカ人の歴史を綴っていこうというプログラムです。史料もふんだんにそして精確に用いられ、さらにはTeacher's Guideというレファレンスまであります。残念ながら現在はリンカンの当選のときまでしかプログラム自体が進行していないようですが、とにかく今後の展開が楽しみです。Eyes on the Prizeがアメリカで放送されたということを聞いたとき、日本で歯ぎしりしながらいつか見られる日をと願ったものですが、今度は米国での公開と同時にキャッチアップできます。世の中便利になったものです(←うぅ、言っていることがジジ臭い)。しかし、アレックス・ヘイレーの『ルーツ』の語りが、アフリカ人とは異なるアメリカ人としての黒人という主体を中心に語られた物語りであったのに対し、このプログラムはそれが〈アフリカ人〉になっています。この辺り、1990年代の知的動向がどの方向を向かっていたのかをまざまざと知らせてくれますね。
AfriGeneas: African Anestored Genealogy
ルイジアナのプランターの記録から黒人の名前を発掘し、なんとそれをデータベース化して、genealogyをつくっているサイト。『ニューヨーク・タイムス』でも紹介されました。ハーバート・G・ガットマンがこれを見ると何を思うでしょうか?
A. Philip Randolph Pullman Porter Museum
わたしが修士論文で研究した黒人の労働運動家、A・フィリップ・ランドルフの画像を中心とするサイトです。彼がBrotherhood of Sleeping Car Porter's Unionの組織化を行っていた頃(1920年代から1930年代)のものがアップロードされています。物理的に存在するMuseumは、イリノイ州プルマンにあるようです。このサイトでは、後にはアメリカン・プラン、またはCorporate Welfareと呼ばれたものの実像に迫ることができます。彼はワシントン大行進の組織者でもありますが、それに関する史料はなく、あくまでもプルマンに関連するものだけのサイトです。
A. Philip Randolph,
the George Meany Memorial Archives
またまたランドルフのサイト発見。これは長いあいだAFL-CIOの会長を務めたGeorge Meanyの文書館のなかの1ブランチです。彼の履歴はもちろん、ランドルフ、または黒人労働史のビブリオもあります(わたしの論文は載ってません。そんなの当たり前だ、笑)
2002年8月18日現在サイトは消えました。やはり、AFL-CIOのサイトのなかというのがまずかったのかも???。その詳細は、ここ、をクリック
AFL-CIO News On Line
1996年からのニュースレターがダウンロードされています。AFL-CIO と聞き、黒人労働運動の障害物と考える向きもあるでしょう。しかし現在の会長 Sweeeney 体制になり、黒人活動家の Bill Fretcher が Sweeney の人種・マイノリティ問題担当の顧問になってから、AFL-CIO は変化を見せています。(2003年6月19日現在、サイト閉鎖)
Alan Lomax Collection
サイト閉鎖されました(2004年7月4日)?
この7月に亡くなられた民族学者アラン・ローマックスの業績が簡単にわかるようになっているサイトです。ちなみに彼は、黒人を除くと、最初にブルーズの美的価値を認めた人物のひとりであり、最古のブルーズ・コレクションの編者です。
Ahmed Iqubal Ullah Race Relations Archive
イギリスの人権団体の文書館です。アフロ=カリビアン、旧大英帝国領アフリカからの移民たちの「公民権運動」に関する史料をアップロードしています。しばしばアメリカ南部のみに焦点をあててしまう〈公民権運動史家〉にとっては、とてもいい刺戟を与えてくれるサイトです。米英のサイトへのリンク集もあり。〈ブラック・アトランティック〉は、ディアスポラの状態にあるアフリカ人のパースペクティブのなかだけでなく、ウェブサイトにこんな風にヴィジュアルなかたちで存在しています。
American Folklife Center, the Library of Congress
ゴスペル、ブルースに関する史料。画像もあり。
American Memory, Library of Congress
何と何と、Farms Security Administration と Office of War Information の所有の映像資料がアップロードされています!。一応収録時期は1935年から1945年となっていますが、60年代に黒人写真家として活躍するゴードン・パークスの初期の写真もみることができます。素晴らしい。
タイトルどおりアミリ・バラカ(リロイ・ジョーンズ)の作品をアップロードしているサイトです。簡単な彼の業績略歴も書いてあります。
植民地期から現代に至るまで広範囲にわたる文書がアップロードされています。
Band Music from the Civil War Era, Music Division, Library of Congress
時代からして音声史料はありうべきないのですが、画像が多くアップロードされています。その中には、最初の黒人バンドとされている第107歩兵師団のものもあります。
Black Cultural Studies Site
サイト閉鎖されました(2004年7月9日)
スチュアート・ホール、ポール・ギルロイ、ヒューストン・ベーカー(キャーと黄色い声をあげたくなりますね)、その他、黒人研究の方法論的議論を展開している人物とのインタビューが掲載されています。
Beyond Face Value: Depictions of Slavery in Confederate Currency
私自身このサイトに行って驚きました。アメリカ連合の発行した紙幣には奴隷が労働する姿が掲載されていたのです!このサイトから画像を取り込むことができます。また南北戦争前後・中の南部経済に関する簡単な解説もついています。
Black Film Center/Arhive, Department of Afro-American Studies, the Inidana University
黒人映画の史料館ですが、ハリウッド映画ではなく、黒人が制作したり、戯曲を書いたりした映画のコレクションをしています。コレクションは全部閲覧可能。
Black History Month: Soul of a Culture, CNN
季節限定ものです。毎年2月はBlack History Monthですが、それにあわせてCNNが特番を組んでいます。中にはインターネットで見られるものもあり、ここはその番組紹介のサイトです。
Born in Slavery, Slave Narrative from the Federal Writers' Project, 1936-1938
連邦議会図書館、やぱりこの文書をデジタル化してくれました。しかも研究者にしてみればむちゃくちゃうれしくなるような仕方で。まず、検索することができる。これによってキーワードでの閲覧が可能になります。何せ膨大な史料ですから、これはとても便利です。しかしながら、こうなると貴重な史料がWebテキストになってしまい、史料としての“味”がなくなる。でもここはそうではないのです。ローウィック編のテクストとは異なり、史料はjepgファイルで画像として閲覧できます。しかしこれはジョージ・ローウィック編纂のものと同じく、WPAプロジェクトの一部でしかありません。しかし、2001年8月の時点で、2300人の証言と500点の写真がアップロードされています。論文1本書くには十分かな?。非研究者の方のために付言しておきますと、奴隷制の歴史を紐解くにあたり、奴隷主の記録は比較的に入手しやすいんです。南部の文書館に行けば必ずあります。しかし、奴隷制のもとで生きた奴隷自身の声が記録されているのは、きわめて珍しい−−なぜなら合州国の人種奴隷制は文字の読み書き、ならびにその教育を奴隷には禁止していましたから−−ことであり、これはそのなかで例外的な史料なのです。もの凄いものなのです。
タイトルそのまま、オンライン史料館です。検索エンジンがついているので、現地リサーチ前の下調べにも使えます。ちなみに"Black Panther"というキーワードで検索してみましたら、38件のヒットがあり、全部オンラインで閲覧可能でした。
Causes of Civil War, the Civil War News
アメリカ・オンライン上の個人のサイトですが、南北戦争に関する基本的なテクストはここで入手することができます。定期的にアップデートもされています。
Center for Back Music Research
テキストや音声・画像の史料はありません。同研究所発行の雑誌の購読および黒人音楽に関する研究サイトへのリンク集があります。なおコロンビア・カレッジはシカゴにあるコミュニティ・カレッジで、ニューヨークのコロンビア大学とは何の関係もありません。
Chronology on the History of Slavery
スミソニアン博物館の後援で1790年から南北戦争までの奴隷制度の歴史を、人口動勢のグラフなどで年表化しているサイト。
Civil Rights Oral History Bibliography, Mississippi Humanities Council 良いサイトだったのに閉鎖されました
(2004年7月9日)
1997年にザザン・ミシシッピ大学とツガルー・カレッジが合同で行ったインタビュー史料をアップロードしています。なかには他の図書館に所蔵されたもののありますが、連絡先もこのサイトに書いてあります。
Civil Rights in Mississippi Digital Archive, McCain Library & Archives, University of Southern Mississippi
素晴らしい、感激!。60年代のミシシッピ公民権運動のオーラルヒストリーのテクスト、ならびに画像がアップロードされています。オーラル・ヒストリーの対象者は、かかる研究の動向をそのまま反映し、SNCC幹部やミシシッピ・フリーダム民主党幹部に限定されず、ランク・アンド・ファイルのものまであります。このようなサイトがあると、嬉しい反面、急がねば、と正直言って焦りが…!。今や、公民権運動史を語るに当たり、当事者の声を反映させ、一人称の語りを作ることくらい、アングラでもできる、あぁ。
Civil War Treasures, New York Histotical Society
南北戦争に関連する文書、画像、さらには写真(!)まで見ることができます。画像はjpegファイルで見られますが、ほとんど手書きです。なおサイトの運営は連邦議会図書館が行っています。
CNN Discussion Boards: Hate Crime
どこにリンクを入れたらいいか迷いましたが、一次資料として使えるサイトなのでここにしました。ヘイト・クライムに関するディスカッションサイトでメールアドレスを登録(フリーメールでも構いません)すれば、サイトのなかに入れます。極めて頻繁に更新。↑問題が片づいたわけではないでしょうが、ディスカッションボードはなくなりました。ブックマークをつけられた方、削除願います。
1940年代から1990年代までのオーラルヒストリーのテクスト、画像史料を集めているサイト。著名人から市井の人びとまで幅広い人びとの〈声〉が〈みえます〉。サイトのデザインがとても綺麗です。
精確に言うと、ここは史料館ではありせん。アフリカン・アメリカンをターゲットにした、書籍、ヴィデオ、玩具、コンピュータ・ソフトウェア(CD−ROM)などを販売しているところです。実際、映画ビデオなどは、アマゾンなどの巨大店より在庫が多いようです。それより何より、アフリカン・アメリカン・コミュニティでの消費性向というのを、一瞥することができます。
Death or Liberty, Library of the University of Virginia
コレクションのタイトルが紛らわしいのですが、トム・ペイン関連のものではありません。〈ガブリエルの陰謀〉〈ナット・ターナーの叛乱〉そして〈ジョン・ブラウンの蜂起〉に関するコレクションです。ガブリエル、ターナーに関しては事件の性質上、裁判史料に限定されていますが、ジョン・ブラウンに関しては、ハーパーズ・フェリー襲撃までの書簡などもアップロードされています。ほかにもいろいろとコレクションがあるので、リンクは図書館のトップページに貼りました。画面を下にスクロールしていくと、このタイトルのコレクションへの入り口があります。
掲題どおりのサイトです。テキストも本物の画像もあります。どのページに収めようか迷ったのですが、ここはこのサイトの編者としての権限を行使し、アフリカン・アメリカン・スタディーズの文書として「独立宣言」をおきました。とくに興味深いのが、奴隷制への言及に関しておきた諸論争に関するトマス・ジェファソン自身の後日談、ならびにその解釈の史学史が掲載されています。
Department of Aguricalture Historical Photos
ウォーカー・エヴァンスが、the Farm Security Administrationの政策の一貫として、大恐慌機に撮影した有名な南部農村の写真を初め、農務省管轄下にある画像リソースが豊富にアップロードされています。
Documenting the American South, the University of North Carolina at Chapel Hill
オーラルヒストリーをテクストにしたものや、南部研究の文献紹介、奴隷のナラティヴ、南部黒人教会に関する史料
Dred Scott Case, Washington University Library
ドレッド・スコット事件に関する年表と当時の新聞記事・広告を集めたサイトです。当然、あのテイニー判事のアボリショニストたちを愕然とさせた判決も、原文のままアップロードされています。
Don Marby's Historical Text Archive
ページのタイトルだけをみると、テクスト中心のものかと勘違いします。ここは簡単な黒人史概説とリンク集からなっています。ただ黒人史年表があり、細部をなかなか覚えようとしない私のようなものは、こ基礎的なことを確認するのに役立てています。
Early American Paintings in the Worcester Art Museum
1671年から1829年まで、肖像画を中心としたオンライン博物館です。
Ethnicity and Race by Countries
アメリカのポータルサイトinfopleaseのなかの一部ですが、記載されている数値は正確です。論文への引用はできないまでも、ちょっとした確認は充分できます。
Exploring Amistad at Mystic Seaport
たぶんスピルバーグのおかげですね、こんなサイトができたのは。「アミスタッド号事件」の概略から、ジョン・クインシー・アダムスの文書、当時の南北の新聞などの史料がアップロードされています。親切にTeaching Guide のページまであります。
Find Law: Your Online Legal Service
州裁判所まで含む判例データーベースで使用料は無料です。
逃亡奴隷の経験を、当時の絵画や新聞をもとに、ビジュアル面で再現したオンライン博物館です。
Florida Folklife, WPA Collection, 1937-1942, Library of Congress
WPAのコレクションから。画像、音声データもあります。フロリダですから、キューバの文化の影響も見ることができます。さらに典拠となった文書の参集者のひとりはゾラ・ニール・ハーストンです。
Frederick Douglass, Arichives of American Public Address ←便利なサイトだったのに、閉鎖されました、移転先不明です
(2004年8月2日)
"What to the Slave is the Fourth of July?"の演説を始めダグラスの演説がオンラインテキストで手に入ります。
Freedom and Southern Society Project, the University of Maryland
メリーランド大学が編纂したFreedom: A Documentary Histoy of Emancipation, 1961-1967 の一部をオンラインで提供しています。有名なもの(ie. シャーマン将軍の特別野戦命令など)は、テキストで入手することが可能です。
Freedom' Journal, the State Historical Society of Wisconsin
素晴らしい。なんと Samuel Cornish と John Russurm が発刊した、北米初の黒人新聞、Freedom's Journal がオンラインでみられます。しかも電子化されたテクストではなく、現物をPDFファイルにしたもので。アップロードされているのは vol. 1 のみですが、これだけで稀少的史料価値は十分で、ITもここまできたのかと興奮。
The State University of Floridaのコレクションのサイトです。アフリカン・アメリカン/ブラック・スタディーズ関連のものもかなりあります。そのなかでも、たとえばAfrican American Life Insurance Companyのように有名なものの場合、jpgかpdfで現物そのまま画像がアップロードされています!。
Funeral Train: Washingtonpost.com
ロバート・ケネディの棺が列車で運ばれていくときに列車を見送りに出てきた人々の表情を集めた画像サイトです。予想通り、アフリカ系アメリカ人の姿が多く見られます。でも、何故、いま、『ワシントン・ポスト』はRFKの特集サイトを作ったのでしょう?
Gilder Lehrman Center for the Study of Slavery, Resisitance, and Abolition, Yale University
奴隷史の大家、David Brion Davisが director を務めている研究書のサイトです。単なる研究書紹介だけでなく、アメリカの人種関係を考えるうえでは貴重な史料となるものが、画像ファイルでアップロードされています。もちろん、デイヴィスの論考も読めます。
Georgia Newspaper Project, the University of Georgia
ジョージア州159の郡のうち155の郡、1800紙・誌にのぼるタイトルがマイクロフィルム化され、そのインデックスが閲覧できます。いくらかかるかわかりませんが、コピーの受付もこのサイトが受け付けています。
Harper's Weekly, Reports on Black America, 1857-1874
これも凄い。あの Harper's Weekly が1857年から1874年までの号ならば、ウェブ上で閲覧できます。同誌に掲載されたイラストにシーンなどあり、北部からみた南部ということを理解したうえで見れば、再建期南部の貴重な〈イメージ〉を伝えてくれます。ブラウジングしてみるだけで楽しいところで、エリック・フォーナーのあの Reconstruction の表紙はHarper'sからだったのか、と意外なことを知らされたりします。もちろん、件のイラストもダウンロードできます。
Charles L. Blockson著のBlack Genealogyに触発され、解放民局の史料をもとに黒人家族のデータベース制作に乗り出している驚異のサイト。これをいまなきガットマンがみるとすれば、どのような感慨を持つことやら。
Historic Audio Archives, Webcorp
マルコムX、マーティン・ルーサー・キング、JFKなどの音声を収録、ダウンロードできます。しかし、民間のサイトなので著作権や肖像権の問題をどう処理しているのかに関してはわかりません。
アメリカでのリンチに関する史料を集めているサイトです。構築中のサイトなのでいまのところ閲覧できるものはありません。この問題に関心のある方はブックマークする価値はあると思います。精確なデータベースをつくる、と目標を宣言していますから。
History Mattersジム・クロウ制度に関する情報・資史料を集めたサイトです。リンクも豊富でいろいろなことが学べます。生命保険会社が教育の現場での利用を考えて財政的支援し、運営されているようです。
ジョージ・メーソン大学、ニューヨーク市立大学とが共同して制作したアメリカ研究入門サイトです。入門とはいえ、アメリカの大学生・研究者向けの「入門」ですので、多くの史料や史料への案内が掲載されていて、かなり見応えがあります。
History Associates Incorporated
メリーランドにある私立の文書館です。
ハワード大学の the Moorland-Spingarn Research Center とウェブデータベース制作会社のWorldcom がつくったサーチエンジン。ハワード大学所蔵の文書の検索ができます。
In the First Person, Alexander Street Press
さまざまなジャンル、合計30万人の一人称で語られている史料ーー通信文、日記、覚え書き、自伝、オーラル・ヒストリーーー等を集めたオンライン文書館です。もちろん、公民権運動関係のものもあります。
Internet Resouces on the Caribbean Region, Duke University
デューク大学所蔵のカリブ海域関連史料の検索が可能。ほかにも英国やオランダの文書館とのリンク集あり
Index to African American History and Culture Degital Archive
テキサス州立大学内のサイトで、アフリカン・アメリカン研究関連のオンライン古文書館のリンク集。一応紹介しますが、わたしのこのサイトの方が充実しています!。
Jim Crow Museum of Racist Memorabilia, Ferris State University
1960年代以前のアメリカ文化における「人種主義的」表現を集めた画像中心のサイトです。いわゆる「サンボ」や「アント・ジャマイマ」などがサイト内に陳列されています。もちろん、このサイトの目的は、かかる表現の陳列を通じ「差別とは何?」という根源的問いを発することであり、差別的表象を擁護することにはありません。それはサイトの入り口で明言されています。この辺り、ほんの数名の団体の圧力で『チビ黒サンボ』を絶版にしたどこかの国のお国柄とは違いますね。このサイトには、「表現の自由」を守りつつ、その「自由」とは何かをつねに問いかけようという真摯な姿勢が見られます。
John J. Burns Library, Boston College
16世紀の大西洋奴隷貿易の最盛期から19世紀のアボリショニズム擡頭までの時期のジャマイカに関するグラフィック史料を集めているサイトです。グラフィックとはいっても、それほど大きなものではなく、遅い回線でもそんなにフラストレーションを感じることはありません。
Lexington Oral History Project
サイト閉鎖されました(2004年9月12日)
ケンタッキー州レキシントンの黒人のオーラル・ヒストリーのコレクションです。収集は1982年から1986年にかけて行われ、主に公民権運動世代の人びとの声が集められているようです。実物の閲覧はウェブでは不可能ですが、内容の外観だけはできます。
全米の図書館の蔵書の検索、オンライン百科事典、地図、引用語辞典など、基礎的リサーチの素材を提供しているサイトです。
リンカンの生家にできた博物館のオンライン版。リンカン対ダグラスの奴隷制をめぐる大統領選での論争を初め、リンカン関連の主要文献がオンラインで読めます。
Louisiana and Lower Mississippi Collections
ルイジアナ・ステイト大学内のサイトで、同州の地方紙へのリンクと、過去の新聞のコレクションのインデックスを見ることができます。インデックスはサブジェクト別にすでに整理されていて、ここになにがどこまであるのか、大枠がつかめるようになっています。
こちらもルイジアナ・ステイト大学が運営しているサイトで、同大学の史料のコレクションがデジタル画像で見られます。アンテベラム期の奴隷制に関する記事を集めた新聞、ルイジアナ購入の際の外交文書と当時の地図、ヒューイ・P・ロングの文書、同大学が人種統合される過程に関する資史料、さらにはニューオリンズ商工会議所の史料等々、興味深いものが盛りだくさんです。
アンテベラム期のアメリカの一次史料をデジタル化(多くがpdfです)しているサイトです。いろいろなものがあり、収録されている雑誌は2,445、ページ数は277,266頁にのぼるそうです。例をあげると、南部プランテーションの財産登記史料などもアップロードされていて、閲覧できます。なおこんな嬉しいことをしてくれたのはミシガン大学で、このサイトは同大学のサイト内にあります。
バハマの汎アフリカニズム研究者が編集・運営をしているサイトで、マーカス・ガーヴィの演説や文書がウェブにアップロードされています。ただ、ちょっとこのサイトを論文等に使うには注意が必要です。というのも、運営者は著作権のことをまったく無視しています。少なくともガーヴィ文書はカリフォルニア大学出版局から出ているものをそのままウェブに掲載しているものですから、ここで見たものは既発のメディアの方をチェックし、それがあればそちらの方を注記することをお薦めします。
Marcus Garvey, American Experiencs, WGBH
マーカス・ガーヴィに関する画像や演説テクストを収めたサイトです。画像とはいっても、1920年代のものですから、その貴重さといえば凄いもの!。いつも良作のドキュメンタリーを制作しているWGBHのプログラム(アマゾンで調べたところ、ビデオになって市販されているようです)の付録サイトのようですが、テレビ映画を見なくても、充分に楽しめますし、文書館としても凄く立派なものです。ガーヴィ思想に関心のあるひとはまずは演説テクストのインデックスを斜め読みすることからどうぞ、〈ブラック・アトランティック〉が目の前に現れます!音楽に関心のある方!、この人物はボブ・マーレー、マキシ・プリーストから讃歌を捧げられた人物です!
National Archive & Records Administration
ずっと忘れてましたが初登場(2002年11月18日)。国立公文書館です。所蔵史料の検索ができるようになっています(!?)。クエスチョンマークをつけざるを得なかったのは、ここの史料は膨大なので、とても全部がウェブで検索できるようにデータベース化されているとは思えないんです。でも一応現地に行く前の調査の調査くらいはできるでしょう。
このサイトに出会ったときには少し驚愕しました。1970年代初頭までのCIAの極秘活動の文書が公開されているのです。なかには有名なペンタゴン・ペーパーズもあります。もっとも驚いたのは、「人権に対する犯罪」で被告になろうとしているチリの独裁者、ピノチェトがCIAの援助を得て実行に移した1971年のクーデタに関する文書も公開されています。その他、キューバ・ミサイル危機のものや、いろいろ盛りだくさん。わたしの研究と直接関係するものは少ないのですが、それにしても教科書に出ているような大事件で、CIAの関与が噂(←これは教科書にはでていない!)さえているものに関して、「あぁ、それならもう文書館の史料に属するものだね」と公開している様は、さすがアメリカ民主主義といえばいいのか、それとも帝国主義国家の大胆不敵な居直りと言うべきか…。ちなみにCOINTELPROはCIAではなくFBIの作戦なのでここにはありません。また、Operation Enduring Freedom関連のものもありません(←こりゃ当然か?!、2001年10月26日)なお、サイトはCIAのものではなく、Gerorge Washington University のものです。
記事を読むのは有料ですが、創設以来すべての記事がPDFファイルで読めます。ほんの10年前まではNew York Times Indexという冊子を引き、マイクロフィルムで目がしょぼしょぼしながらリサーチをするしかなかったのに、ほんとうにこんな便利な時代がくるとは思いませんでした。
Newspaper Library Catalogue, British Library
英国の新聞を集めたサイトです。
New Look at Race in America, New York Times on the Web
人種の欄に複数回答を認めたことや、予測された通りラティーノ/ラティーナ人口の急上昇で話題が沸騰中の2000年センサスから、速報で発表された人種・エスニシティ別人口分布を色地図を使ってわかりやすくみせてくれているサイトです。21世紀のアメリカ研究、スペイン語ができないとだめなのかしらん。
Now What a Time: Blues, Gospel and Fort Valley Music Festivals, 1938-1943
連邦議会図書館のサイトのなかにある部門で、ブルーズやゴスペルのサウンドが収録されています。.wavファイルなのでファイルサイズが大きいところに難があります。ですから、ADSLや大学のLANからの接続でない方にはお勧めできません。
Online Audio Recordings, UC Berkely Lectures and Events
カリフォルニア大学バークレー校で行われたスピーチを公開しているサイトです。マルコムXやジェイムス・ボールドウィンから、ノアム・チョムスキー、さらにはミシェル・フーコーまでとにかく広範な知識人の言葉を聞くことができます。これだけの人がこの大学を訪れたことがあるのか、と唖然。なお音声の再生にはRealAudioが必要です。同プログラムのダウンロードについては、ここ、をクリック。
とても素晴らしいサイトです。ローレンス・ギヨーやボブ・モーセといった60年代のミシシッピの公民権運動のリーダたちだけでなく、運動参加者多数にインタビューした史郎がテクスト化されアップロードされています。僕はむちゃくちゃ好きなサイトです。
Oral History Research Office, Columiba University
東大のアメリカ研究資料センターにあるこのコレクションのマイクロフィルムは、膨大なコレクションの一部だったんですね。このサイトに行けばカタログ全部と、マイクロフィルムになっているものと、それぞれ検索することができます。もっともこのサイトに収められているのは、上のサイトとは異なり、アフリカン・アメリカン/ブラック・スタディーズに関連するものだけではありませんが、個人的にランドルフとベイヤード・ラスティンの史料があるのでここに押し込んじゃいました。
[Page on] Olaudah Equiano (Gustavus Vassa)
環大西洋奴隷貿易に関係したもののなかで、アフリカ系のものでは最古の文献を1788年に『自叙伝』というかたちで残した、ベニン出身のOlaudah Equianoに関係するサイトです。自叙伝は出版されているので、サイト上では読めませんが、当時の模様を伝える絵画のギャラリーがあります。なお、ドメインはveというちょっと変わったところですが、ヴェネズエラにあるサイトです(サイトの使用言語は英語)。
Photographing History: Nixon Years, 1970-1974
1970年から1974年にかけての写真や動画を集めたサイトです。
計量経済史家で奴隷史の大家 Philip D. Curtin が制作を監修したサイトです。PDFファイルで奴隷貿易のデータをダウンロードできます(Registrationを要求されますが、手数料などは一切かかりません)。
Resources for Research in African American Studies
Association of College and Research Libraryが作成し、エモリー大学が管理しているアフリカン・アメリカン研究者向けのリンク集。多様な文書館にリンクが貼ってあり、現在のところ詳細まで確認できていませんが、とにかく内容は濃密そうです。
↑サイトがサーバから消えました。ブックマークを付けた方は削除ねがいます。エモリー大学のサイトをあたってみたのですが、移転ではなく、サイト全体が抹消されたようです。
Redicsovering New York History & Culture
ニューヨーク州の文書館を結ぶリンク集です。ドキュメント自体を見ることはできませんが、コレクションの所在を検索、確認することができます。ニューヨークはホテル代がバカにならないので、このように前もって検索できるサイトがあると重宝しますね。
イリノイ州立大学シカゴ校の教授が編纂しているサイトで、アメリカ史と関連の深い学術サイトへのリンク集が充実しています。なかには、プロバイダが契約していないと入れないサイトーー学生の場合、「プロバイダ」とは大学、多くの場合、大学図書館になりますーーがありますが、それを差し引いても強烈な数のリソースに案内してくれるところです。見習おうっと。
Schomburg Center for Research in Black Culture, Manuscripts Division
こちらもニューヨークでのリサーチの事前調査に役立つサイト。あのションバーグセンターです。コレクションのインデックスはここでサーチできます。
Slave Movement During the 18th and 19th Centuries, DATA Archive
18世紀から19世紀にかけての奴隷貿易の史料がそのまま閲覧できます。(正直言って、「現代史家」のわたしには、「そのままraw data」ではなく、タイプし直してくれたものの方が楽ですーー苦笑)。カリブ〜チェサピーク湾岸地域の英領植民地はもちろんのこと、ブラジルなどのデータもカヴァーしています。史料を入手するには、簡単なアンケートに答えるだけでOKです。なお一応説明しておきます、ここでのmovementとは「人口移動」、もっと直接的な表現を使えば貿易数量であり、政治社会運動のことではありません。
Smithsonian Folkways Recordings
スミソニアン博物館所蔵の音楽史料のサイト。所蔵件数はタイトルにして3万5000。全部が聞けるわけではありませんが、なかにはオンラインで聞けるものもあります。
Texas Constitution Digitization Project
miscellaneousの項目に入れようかとも思いましたが、テキサスはアメリカへの併合の昔から奴隷制と関係がありますのでこちらにしました。再建期にいったん採択された Black Code もアップロードされています。
Testimony of the Canadian Fugitive
逃亡奴隷法が可決された以後、北部にいても逃亡奴隷の身体は危険にさらされたため、カナダに逃げるものが急増しました。このサイトでは、そのような逃亡奴隷の証言がアップロードされています。
黒人研究専門のサイトではありませんが、マーティン・ルーサー・キングやマルコムXといったメジャーな指導者の映像を見るには手頃なサイトです。
サイトの名称は暴動riotという表現を用いていますが、1921年に起きた、中・上流のブラック・コミュニティが一夜にしてなくなった実質上の大虐殺にかんする報告がダウンロードできるサイトです。州議会に提出されたリポートが全部そろってます!
上記事件の写真を集めたサイトです。現在オクラホマ州政府が調査を行っている事件だからでしょうか、写真をもっているひとへコレクションへの参加を呼びかけています。写真は全部で70枚どれもエグイものです。その手の画像がoffensiveに感じる方、このサイトには入らないでください。
United States Historical Census Data Browser, the University of Virginia
Inter-University Consortium for Political and Social Researchが開設したセンサス・データのウェブ史料。1790年から1970年までのデータの抜粋が閲覧できる。
University of Southern Mississippi Library, Special Collection, Virtual Reading Room
ミシシッピにおける公民権運動のオーラル・ヒストリーをおこしたものが閲覧可能。サーチエンジンもついていて人名から検索もできますが、このような企画は、〈名のなき人〉の証言のほうがかえって大切なんでしょうね。じっくり見ていると、いろいろ考える方向性が見つかり、博士論文の執筆計画がまた混乱してしまいます。
ここは凄いです。60年代のミシシッピでの公民権闘争の音声画像が見られます。なかにはネショバ郡事件でころされたマイケル・シュワーナーの夫人、リタ・シュワーナーの当時の会見映像もあります。制作はカリフォルニア州オレンジ郡の公共放送局KUCI。2000年の夏に公開されたシリーズがそのままアップロードされてます。閲覧にはRealPlayer(フリーウェア)が必要です。Real Playerの入手に関してはここをクリックして下さい。
南部でのリンチに関する史料。唖然とする写真も存在。学生へ南部のリンチのイメージを理解してもらうにはうってつけの史料庫。ただ、うかつにそれをすると、リンチのあまりもの残忍さに、今度は「白人ってなんてひどい人種」といった声が聞かれ始めるので注意・解説・付言が必要でしょうが。
南北戦争の頃、ブリティッシュ・コロンビアに逃亡した奴隷処刑の事件に関する情報を集めたサイトです。ご存じのとおり、この時点の英領では奴隷制は廃止されていました。さて、どのような道筋で彼は処刑されたのでしょう?
イェール大学のあるニュー・ヘイヴンは、まだ南部で奴隷制が存在していた頃、逃亡奴隷たちが向かった目的地の一つでした。宗教的使命感から大学自体が奴隷制に反対していたからです。また、海岸線を沿ってニューヨークに辿りついた逃亡奴隷は、すぐ北にあるニュー・ヘイヴンを目指したと言われています。というのも、ニューヨークはアメリカ最大の港湾都市であり、南部人が多く、自由州に逃亡した後であっても、奴隷が奴隷であることに変わりはないとする「逃亡奴隷法」が可決されて以後、ニュー・ヘイヴンの重要性は逃亡奴隷にとってとても重要になりました。このサイトは、イェーツ大学と急進的奴隷廃止運動(abolitionism)との関係を垣間見させてくれるヴァーチュアル・ミュージアムです。