オンライン・ジャーナル 及びジャーナルの案内・目次
リンクも相当の数になってきましたので、常連の方々のためにショートカットをつくりました(2001年9月)
このページもかなり充実してきました。というのも、ひとつには、60年代には「アングラ新聞」と呼ばれたものが、現在ではサイバースペースに場を移しているからでしょう。
Africana.com(2001年4月19日)
支援団体はマイクロソフト、ヘンリー・ルイス・ゲイツ・ジュニアを初めとするハーヴァード大学のいわゆる〈ドリーム・チーム〉が編集に参加しています。毎日、アフリカ、アフリカン・アメリカン、アフリカン・カリビアンのニュースを掲載。
キューバ事情を中心としたニュースサイトです。合州国とキューバでアフリカ系のアイデンティティは異なる、としばしば言われていますが、このような問題に関するディスカッションのページもあります。さらに渡航が難しいキューバへの観光ガイドもあります。
Afro-American Historical and Genealogical Society
テキストはありません目次だけです。同サイトから注文はできます
African American Review(2001年8月5日)
Modern Language Association の Division on Black American Literature and Culture が編集している雑誌。1999年までの雑誌の目次が閲覧でき、Back Issue の注文も可能。
African-Americanist,
Newsletter of the Black Studies Program,
University of Missouriサイトは閉鎖されたようです(2004年2月27日)
上記プログラムが開催したシンポジウムの内容やニュースレターの目次の閲覧が可能。歴史より文学(特に詩)が中心の内容。
African Diaspora Reseach Project, the Urban Affair Program, Michigan State University
テキストはありません。目次の閲覧と購読の申し込みができるだけです。扱っているフィールドはタイトルが示すとおり〈ブラック・アトランティック〉です。
Afro-Americans in New York Life and History
テキストはありません。目次の閲覧と購読の申し込みができるだけです。1996年1月以後の号の論文題名がアップロードされています。
Along the Color
Line, Essays of Manning Marable(2003年8月24日)
コロンビア大学のサイトですが、マラブルは論文や講演草稿をここにアップロードしています。だいたい一月一本の割合で発表されています。サイトのタイトルにデュボイスがCrisis で連載していたコーナーのものを使っている点に着目!↑憲政を破壊したブッシュ政権のもっとも痛烈な批判者の一人だったのですが、ここで彼の意見は読めなくなりました。が、コロンビアでの教授職にはとどまっているようです。復活を心の底から祈願します!
奇妙なアングラ誌です。旧来のイデオロギーのパラダイムを語る用語を使うと、極右と極左が入り交じっています。とてもprovcativeな記事が掲載されていて、実質上すべての記事を読むことができます。メーリングリストも運営してますが。私は入会して3日後に購読を取り消しました。リストで活発に発言していたものは、anti-affirmative action, anti-multiculturalist, pro-life, pro-vocher plan の人びとに偏っていましたので。このような意見に耳を傾けるのも大切かな、とも思ったのですが、さすがに一日50通もこの路線のメールを貰うとたまりません。
American Visions, the Magazine of Afro-American Culture
ブルーズ、ジャズ、ゴスペル、R&Bなど黒人の音楽表現芸術に関する雑誌。目次の閲覧と購読の申し込みが可能。
うーん、文学のページがないのでここに入れました。トニ・モリソンの全作品の書評が集められているページです。
Avery Review, Avery Research Center for African American History and Culture, Charleston, SC.
最新号のイントロダクションのテキストと論文の題名だけがみられます。場所柄から植民地期からアンテベラム期にかけての奴隷制度の研究論文が多いようです。
タイトルだけだと狭義の政治に特化したサイトのように見えますが、トップページにはCongress/ Politics, Economics/Wall St., Culture/ Sports, National/ International という細分がされていて、かなり多くの同様のウェブ上の雑誌にリンクが貼られています。ここでInternationalと言うのは、ほとんどアフリカ事情です。日本では入手し難いものなので利用価値は大。
書評誌です。特徴はアカデミックなものではない、ということで、黒人コミュニティで話題になっている本が取り上げられています。日本にいるとコミュニティとの接触がなくなってしまうので、貴重な情報源になります。もっとも重要な書評は閲覧可能。
BlackPressUSA.com(2001年2月28日)
ウェブサイトを開設している黒人向け新聞の記事のなかで、その時々にあわせ〈問題〉となっていることの論説を複数掲載してくれている便利なサイトです。全米各地の黒人向け新聞のリンクもあります。かつてシカゴからクロード・バーネットが行っていた事業のウェブ版ようなものでしょうか…。とにかく便利。私はこのページをブラウザが機動したら立ち上がるようにしています。私はパソコンを目覚まし代わりにつかっているので、『朝日新聞』を見るのより早くこのページを見てしまう仕掛けになっています。IT技術の進歩は完全に時空間のありようを変えたのです。研究者も変わりましょう。
Black Renaissance/ Renaissnce Noir
インディアナ州立大学が発行している史料集と論文集。焦点は黒人知識人の過去の業績と芸術・美学議論にあります。1996年に Library Journal がベストテンの雑誌の数えました。
Black Scholar, Journal of Black Studies and Research
1969年に〈ブラック・パワー〉のスローガンが黒人大学を包み込んでいく環境のなかで創刊され、現在も発行を続けている雑誌。70年代初頭はブラック・ナショナリストの雑誌でしたが、現在ではマニング・マラブルからヘンリー・ルイス・ゲイツ・ジュニアまでの政治的見解においては広範な射程を持っています。サイトから購読の注文が可能。特に新刊本の梗概が書かれているページは便利です。
Black World Today
一般読者に向けた論評誌。黒人諸団体とのリンク集もあり。今ひとつ雑誌の政治的性格がつかめないのですが、NAACP対しては批判的。毎日アップデートされてます。
ジョンズ・ホプキンス大学出版局発行の黒人文学の雑誌。論文題名閲覧、購読の申し込みがウェブサイトから可能。
Challenge, the
Official Publication of the Morehouse Research Institute, Morehouse College(2003年8月24日現在、サイト閉鎖)
題名の通りです。テキストはありません。目次の閲覧と購読の申し込みができます。
60年代公民権運動の時代、キングの論考などが掲載された雑誌のオンライン版です。メジャーな雑誌ですから、現在ではほとんどがウェブで見られるようになっています。(オンライン版は、何と、日刊)
これは説明の必要ないですね。NAACPのあのCrisisです。テキストはありません。目次の閲覧と購読の申し込みが可能。
マルキシズム、ポストマルキシズムの観点からの社会批評をアップロードしているサイト。寄稿者は労働運動家の場合もあれば大学に籍をおく研究者の場合もあります。私はここで League of Revolutionaly Black Workersに関する数少ない論考に出会いました。現時点でマルコムXと労働運動の関係を論じた論文もあります。ああ時間がほしい!
Color Line, the Nation's leading magazine on race, culture, and organizing
人種関係の〈運動〉の現在を伝えてくれます。季刊の最新号のみ、ウェブで閲覧可能。購読申し込みができることはもちろん、かなり“民主的”な編集方針らしく、ウェブ上で記事に対する意見を送ることができます。
Culstud L, the University of South Florida
南フロリダ大学のカルチュラル・スタディーズ関連ディスカッションサイトです。雑誌も刊行していて、ウェブ上では目次だけの閲覧が可能。メーリングリストもあります。同サイトないの"on the Web"と書いてあるところをクリックすれば登録ページに移ります。
Cultural Logic, Marxist Theory and Practice
思いっきり「マルキスト」と副題で宣言され、「うぅ」と思った方もいらっしゃるかもしれません。が、少し中を見てください。カルチュラル・スタディーズの関心とほぼ重なる領野をカヴァーしています。そういやぁ、レイモンド・ウィリアムスとかE・P・トムソン、さらにはスチュアート・ホールといった人物とマルキシズムの関係を考えると、たいへんなことになります。まぁその場合のマルキシズムは、マルクス=レーニン主義でもなく、ましてやスターリニズムや俗物唯物論でもありませんが…。完全な電子ジャーナルなので、全部の論文がウェブで見られます。
Dissident, Maine's
Journal of Politics and Culture(2003年8月23日)
60年代の〈アングラ新聞〉が果たした役割をウェブ上で担っているサイトのひとつ。Paul Goodman らニュー・レフトーーもしそのような〈政治勢力〉がアメリカにあればの話ですがーーの論考が掲載されることもありました。
↑サイトが閉鎖されました。移転先不明です。
ミドルクラスの黒人家庭向け月刊総合誌で、黒人向けの雑誌では最大の発行部数のもので、新宿の紀伊国屋の洋書のコーナーでは平積みされてます。feature article だけは読むことができます。購読申し込み(ディスカウント有り)もここで可能。
Essays in History, the Corcoran Department of History, the University of Virginia
学術誌です。1990年のものからアップロードされています。僕はここでマーティン・ルーサー・キングの'the Poor People Campaignに関する論文を入手しました。
Haiti Progres, Le journal qui offre une alternative
ハイチのアングラ系新聞です。わたしはこの雑誌の存在をニューヨーク市警によるハイチ系移民殺害事件の際に知りました。言語はフレンチ・クレオールが中心ですが、トップページの上部にあるThis Weekの部分をクリックしてください。遅れて訳された英語記事を見ることができます。
Harlem Live,
Harlem's Youth Internet Publication(2001年1月29日)
ハーレムの青年が作っているウェブマガジン。詩、短編小説、写真、絵画、ヒップ・ホップ・プロダクト、青年の活動が紹介されてます。元気があります。面白いサイトで、私個人は大好きです。
↑、おもしろいサイトだったのですが、2003年7月18日、閉鎖されたのがわかりました
Horizon Persppective: People and Possibilities
ウェブ出版のみのジャーナル。コマーシャルなものですが、現在のサブカルチャー、ヒップ・ホップ文化を知るにはうってつけ。現実のところ、ヒップ・ホップなど学術書では Michael Eric Dryson のものぐらいしかないのでは?
Hype, Center on
Black and the Media, Monitoring the Black Image in the Media(2003年8月24日)
内容はタイトルの通りなのですが、ネガティヴな黒人のステレオタイプに反対するための組織ではないようです。NAACPが放送禁止に追い込んだ Amos 'n' Andy についても論考がされています。
↑サイト閉鎖、移転先不明です。
Institute of Race Relations News Network
全世界の人種関係のニュースを集めているポータルサイトです。いちおうサイトがRace Relationということばをつかっているので、このように表現しましたが、当然、なかには〈人種〉問題というより、エスニック集団間の問題である場合もあります。しかしこのサイトが集めているニュースの豊富さ、扱っている内容の広さには驚きます。インターネットで国籍を語るのもばからしいことですが、一応告知しておきます、このサイトはイギリスにあるものです。
17世紀から発刊され続けているジャマイカの新聞がついにウェブで見られるようになりました。残念ながら、過去の記事を検索し閲覧することはできません。が、毎日の主要ニュースをメールで送ってくれるサービスがあり、今日のジャマイカ、もしくはカリブ海域、〈ブラック・アトランティック〉に興味のある方には、邦語で受け取れるニュースが稀少なため、貴重な情報源になること間違いなし!。
Jazz
Corner's Speakeasy
これはどのページに収めようか迷ったのですが、コンテンポラリな事柄を扱っているので、ここにしました。ジャズに関して、ウェブの運営者の文言を借りれば、serious dialogueをしようという趣旨のBBSです。ジャズと言っても、ディキシーランドとかビッグバンドに限定されるわけではなく、かなり広範なジャンルを扱っていますね。
↑2003年6月、サイトは閉鎖されました
タイトルの通りです。紙媒体がまだ出版の主体のようで、記事のなかの一部しか読むことができません。アメリカを巡る情勢が大変動しているなか、朝毎読が外電から垂れ流す情報だけではなく、ときにはこのような少数派のオルタナティヴな意見を参照するのも意義あることだと思います。
なんともまぁ大きな空間をタイトルに掲げた雑誌ではありますが、現在サンプルでみられる記事のなかにあった1920年代の黒人ラディカルにかんする論文はなかなかの力作でした。2000年と2001年のものが読めます。書誌の詳細は不明なのですが、サイトはジョンズ・ホプキンス大学内のものです。
Journal On Line
アメリカで刊行されている人文諸学雑誌の検索サイトです。JSTORなどと契約している学校のLANからだと、雑誌の内容の閲覧もできます。しかし、残念ながら、このような契約がないとバックナンバーと最新号の目次までしかみられません。
↑廃刊になりサイトも閉鎖されました。(2001年9月3日)
Labor and Working Class Association
雑誌Labor Historyを刊行している労働史家の学会です。ん、すると「その他もろもろ」のコーナーが適切なリンクのページではと思われる方もしらっしゃるかもしれませんが、(1)同誌の創刊がガットマンの研究に刺戟されたことが大きい、(2)今年度の大会の基調講演を行ったのがRobin D. G Kellyである、という2点から、とりあえずここに起きました。Kellyの講演はPDFファイルでダウンロードできます。これが無くなるとこのリンクは「然るべきところ」に移す予定です。
Leagues of Revolutionaries for A New America
シカゴに本部がある団体の機関誌。すべての記事・エッセイがアップロードされ、しかもその上、このサイトの内容はスペイン語/英語の2言語を使用しています。こんな地味な地域運動から、おそらくハロルド・ワシントンは市長当選が実現したのではないかと感じてます(この論考は私がもっと実証的に深めないといけませんが…)。シカゴ黒人コミュニティの〈文化的〉動向を知るにはいいサイトです。
あのNationです。一部の記事はウェブ上で読めます。アップデート告知のメールサービスの受付をしているので、それを申し込めば活字版の内容も連絡がくるようになります。これを巧くつかって、図書館に足を運ぶ時間が節約。
おなじくあのNew Republicです。2003年2月現在、ほぼ全部の記事がウェブで読めるようになっています。したがって、今年いっぱいで購読契約は取り消そうとおもっているところです。
MOJO Wire, Daily News and Resouces for the Skeptical Citizen
アングラ誌のウェブ版のようなものです。メインストリームだけを問題としていらっしゃる方には関係はないと思います。なぜならば、ここで取り上げられているものは、地味な市民運動の類ですから。でもそのような媒体と簡単に接触できるようになったんですね。私は、ここ、大好きです。
あの有名なニュー・レフトの月刊雑誌のウェブ版です。2000年2月以後のものならばこのサイトで見ることができます。
デイヴィド・ロディガーの言葉を借りれば、Critical Race Studyのなかに入る雑誌。研究の焦点は〈白人〉の特権にあり、abolition の意味は abolition of whiteness です。最新号にかぎり、ウェブ上で論文が読めます。
North Star, A Journal of African-American Religious History
コロンビア大学が発行している雑誌。フレデリック・ダグラスが創刊した同名の雑誌とは何の関係もありません。1997年秋以後の論文はオンラインで見られます。
Other Voices, the (E)Journal of Cultural Criticism, the University of Pennsylvania
文学・美学を中心とした雑誌で社会経済史的なパースペクティブをお持ちの方には関係のないところかもしれません。が、カルチュラル・スタディーズが気になる人、面白い論文が出ています。ウェブで閲覧も可能ですし、購読の申し込みをすることもできます。
ヒップ・ホップに代表される現在の黒人文化の〈政治的なるもの〉に関する論評が出ているサイト。定期的に更新されています。
Race & Class: A Journal for Black and Third World Liberation
英国で発刊されている学術論文誌です。2000年に刊行された第1号から全部読むことができます。
Safundi: Journal of South African and American Comparative Studies
内容はタイトルの通り。年刊の雑誌で、最新号は10号。1号を除きすべてオンラインで論文まで閲覧できます。
Scholarly Jounal of Ethnic Studies, Department of Ethnic Studies, the University of Colorado at Boulder
最新刊のみオンラインで論文の閲覧が可能。もちろん無料です。季刊雑誌。
Science and Society, a Journal
of Marxist Thought and Analysis(2003年8月24日))
著名どころでは、マニング・マラブルやジェラルド・ホーンらが編集委員をしている季刊誌です。驚いたことに、honoraryとかも冠せず、Editorial Board のひとりに、ハーバート・アプセカーの名前がありました。彼、いま何歳なのでしょうか? ちなみにこのサイトでは、論文そのものを入手することはできません。購読の申し込みと過去の論文のサンプルは閲覧可能。
↑ブッシュ政権のもっとも痛烈な批判者、マニング・マラブルの声がネットから消えつつあります。これが通称〈愛国者法〉、内実〈キリスト教原理主義者ブッシュの独裁援助法〉の影響でないことを祈るのみです。
イギリスの学会が発刊している学術誌です。学会の活動は1999年から行われているようですが、雑誌の創刊は2000年になっています。同サイトのウェブページにて、すべての論文が読めます。よっ、太っ腹!。
Southern
Exposure, the Institute for Southern Studies(2000年3月27日)
1960年代にはSNCCの闘争を幅広く報道し、SNCCが汎アフリカ主義の方向に傾斜すると同時にアフリカ事情を報道していた雑誌です。現在は南部史に特化した時事報道を行っていす。feature story はウェブで見ることが可能。購読の申し込みも、このサイトからできます。↑ 2003年4月27日現在、サイトは閉鎖されました。移動先アドレスも不明です。
このサイトとひじょうによく似たところ。レゲエDJの語りのスタイル、トーストとラップに関する、幅広い領域(一般向けから研究者まで)をカバーしたリンク集。研究書・論文のビブリオもあり。
Two Nations of Black America, PBS Front Line
ここでいうTwo Nation とはカーナー委員会報告書のあの文句とは違います。黒人内部での階級的分極化(=two nation)についてのディスカッションサイト。ルイス・ゲイツ・ジュニア、ウィリアム・ウィルソンらハーヴァード〈ドリーム・チーム〉の論考、経済的情況を示すグラフなど入手できます。さらにディスカッションのページがあるので、そこで発言することも可能。
ニューヨークのナイトライフには欠かせない雑誌です。が、1960年代にはジェイムス・ボールドウィンなどがよく寄稿していましたし、現在でもニューヨークの社会事情に関するニュース、さらには〈文化政治〉とでもいえるものにたいする論説が掲載されています。週刊の雑誌全部がウェブ上でみれます!
Voices, the Wisconsin Review of African Literature
近刊号で発表された論文の梗概まで閲覧可能。同サイトから購読の申し込み、書評や論文の提出もできます。
West Africa Review(2005年2月22日)
1999年に創刊された英文の学術誌です。創刊号から最新号に至るまで、ウェブで論文の閲覧が可能です。
Will the Circle Be Unbroken, a Production of Southern Regional Council
Southern Regional Council が製作した南部公民権運動を記録したビデオの紹介ページです。このページからオーダーすることができます。