はっきり言って、日本のメディアのパリ暴動報道は用語の使い方を間違えている。
暴動しているものを「アフリカ系」と表現したのは、フジテレビのみ。
あとはみな「アフリカ系移民」と形容している。
下に記しているとおり、暴徒化しているものは青年たちであり、彼ら彼女らはフランスで生まれ、フランス市民権をもっているフランス人だ。アンリと同じ、肌の黒いフランス人だ。
彼ら彼女らを「移民」と形容し、そうすることで無意裡にフランス社会から排除してしまう感受性の低いinsensitiveな行為こそが彼ら彼女らを暴徒にしている!
「ロング・ホット・サマー」のときにマルコムXはこう語った。「私はアメリカ人ではない、わたしはアメリカニズムの犠牲となっているアフリカ人だ」。
では、パリの暴徒はこう言うだろう。「わたしは、そうおっしゃる通り移民、フランス人ではない、そうでしょ、わたしはグローバリズムの犠牲となっているアフリカ人だ」。