さて、そろそろ「あなたは暴力を肯定するのか」といった見当違いの反論が来ないように、「建設的」な運動を紹介しよう。(もっとも、かかる類の反論はマルコムXに度重なり投げつけられたものであることを思うと光栄に思うし、本心は、「マルコムの怒れる息子」H・ラップ・ブラウンのように、"Bay Burn!, Burn!"と言いたいところだが…)。
非暴力の運動のシンボル、最近逝去したローザ・パークス、彼女が逮捕され、その後のバスボイコット運動が起きた日が12月1日である。その日を、彼女を讃える日とすることはよくわかる(ありふれたこと…)。
しかし、そのなかから「讃えるならばどうすればパークスの偉業を表現できる」と考える団体が現れた。Troops Out Now!
12月1日に、ウォール街でデモンストレーションをする。それと同時に、デモの要求に同意しているものは、学校・職場でのゼネスト、そしてショッピングのような消費行為も慎むこと」で、支持の意志を表明して欲しいと呼びかけている。
要求項目は以下のとおり
・イラクに展開している部隊を即刻撤退される。
・保険予算、住宅予選、教育予算ではなく、戦争のための予算の削減
・ハリケーン・カトリーナ被災者に対し、合法的で義にかなった救済策
・学校で兵隊を徴募している行為を停止すること
・最低賃金を改めて定め、労働者の組織権を認めること
パークス夫人は、カトリーナの詳細はわからないだろう(彼女は北東部のデトロイトに住んでいた)でも生きていたらきっとこうするだろう。
そしてまた、パークス夫人が火種となった運動のカリスマ的指導者マーティン・ルーサー・キングならば、きっとイラク戦争には「最初から」反対しているに違いない。
国が過った道を進んでいる、これが気づいたときに大声で政府の批判をするのは、とてつもなく熱い愛国心だ。
さぁその愛国心を占めそう。
平和な行動で。