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連邦政府高官、ハリケーン対応の裏側を暴露

すでに日本でも多くのメディアが伝えているところではあるが、災害対策を管轄している部局FEMAの高官が『ニューヨーク・タイムス』に裏側を暴露した。

「わかっていましたよ、バスを使って、ニューオーリンズから避難をさせるべきでした。ハリケーンは巡航ミサイルのようでした。つまり行く方向がはっきりとわれわれにはわかっていたのです。担当部局の人間として、本部にいたものはわたしを含めてみんな、情けなくなってきました。一刻も早く大規模な救助措置が実行に移されなければならない、そんなこと承知していました。しかし、なぜなのかわかりませんが、その措置はとられなかったのです」。

さらに、被害の模様をテレビでみた消防士たちは、ボランティアとしてルイジアナに駆けつけようとした。しかし、FEMAは、彼ら彼女らをアトランタに集合させ、そこでセクハラの講習をしたという。その場にいた消防士は、遅れた時間のぶんだけ人が死んでいるというのがわかった、と『ニューヨーク・タイムス』に語っている。

このFEMAの局長を、ブッシュ大統領は、当初、「すげえ仕事をしている」と絶賛した。そのような大統領も、まことにもってすげえ仕事をしている。FEMA局長のいちばん大きな経歴は馬主団体の会長。それを「抜擢」したのはジョージ・W・ブッシュ。

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2005年09月14日 21:32に投稿されたエントリーのページです。

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