連邦司法省筋の情報によると、1994年ニューヨーク市のスタジオで起きた 2Pac 狙撃事件の捜査が再開されることになった。
これまで、彼が殺害された1996年ラスヴェガスの事件に関しては、捜査が繰り返し行われてきている。また、誰が犯人であるかを独自に調査した著作も多い。
今回は、この96年の事件の発端となったとされている94年の事件が捜査の対象。目的は、多くの場所で語られているこの二つの事件に関連性があるかどうかであり、わけても、現在 The Game のマネージャーとなっているジミー・ヘンチメン・ロズモンドの役割に捜査の焦点があたることになるらしい。
これに対し、ロズモンドはこう答えている
「スタジオでの狙撃事件から11年、Tupacが死んでから9年も経つのに、いまだにそんなわけのわからないうわさ話のなかで私の名前があげてこようとは恥を知れと言いたい。だが、これまでだって、2つの事件の捜査には全面協力してきたし、実際にそのために金をつぎ込みさえしたんだ。真実が解明されるべきだと思ったから。Tupac は良い友達だったし。(ムショにいるやつらも含め)その辺をうろついている人間が、私の人格を汚し、ヒップホップ界の悪役にしようとしてる、これは悲しいことだね」。
なお、2Pac は、ジミー・ヘンチメンのことも、彼のラップのなかで酷評していた。ヘンチメンに嫌疑がかかったのも無理はない。
しかし 2Pac が亡くなってから9年も経過してしまった。時の経過とともに、真実が解明される確率は低くなる、これはまちがいない。長い時間が経ったからこそ、事実へ接近することが可能になったということもあるが、そのときこそ、われわれ歴史家が登場する時だ。