人種別プロファイリングの実態が判明
連邦司法省が公開した資料によると、路上の検問でストップさせられる率は人種によって大きな差異がないものの、ストップ後の扱いで大きな格差が存在していることが判明した。統計数値は以下の通り。
・ストップさせられる率、白人・黒人・ラティーノそれぞれだいたい全体の9%
・ストップ後
逮捕されたものの率
白人 2%
黒人 5.8%
ラティーノ 5.2%
暴力を振るわれたものの率
白人 0.8%
黒人 2.7%
ラティーノ 2.4%
手錠で拘束されたものの率
白人 2%
黒人 6.4%
ラティーノ 5.6%
車内を捜索される率
白人 2.5%
黒人 8.1%
ラティーノ 8.3%
このような事態を「人種別プロファイリング」racial profilingと呼ぶ。
7月のロンドン爆弾テロの際に、無実のブラジル人が警官に射殺されたが、これもいささか異なる環境とはいえ、人種別プロファイリングの一種である。それゆえに、今週ロンドンで行われたデモでは、Stop Racial Profilingと叫びながらロンドン在住のマイノリティの姿が見られたのである。
上の統計結果に対し、NAACPは、同団体の独自調査の結果の方がもっと人種別の格差がある、と談話を発表している。
ところが、そのNAACPですら、アラブ系に対する人種別プロファイリングに対しては黙したままだ。
そのようなダブルスタンダードの存在があるからこそ、リベラル派の政治勢力が至るところで瓦解しているのだと考えざるをえない。
出典:http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2005/08/24/AR2005082401649_pf.html