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2005年04月 アーカイブ

2005年04月09日

公民権委員会の予算カット

公民権委員会の予算が9%、額にして80万ドル削減されることが決まった。

これにより、6つある支部のうち2つが閉鎖されることになる。

2004年大統領選挙においても、2000年に続いて、投票権の剥奪が広範囲に行われていたのにもかかわらず。

そんな選挙に勝ったブッシュ政権は、方や、イラクへの兵員の増派を要求している。

41 Shots

ニューヨーク市長選の予備選挙が本格化してきた。共和党は現職のブルームバーグが指名されるのがまちがいないが、民主党の指名争いはかなり激しいものになりそうだ。

そんな折、1999年に、まったく武器は所有していなかったのにもかかわらず4名の警官から合計41発の弾丸を受けて、何の罪も犯していないのに殺害された「アマドウ・ディアロウ殺害事件」に対するある候補の発言が波紋を呼んでいる。

この事件は、ブルース・スプリングスティーンが、警官の暴力への抗議の意を込めて、"41 Shots"という曲にしてレコーディング、ギター1本の弾き語りでコンサートで歌っているものである。


このとき、4名の警官に対しては無罪の評決が下ったのだが、そのときの抗議は極めて激しいものだった。そのなか、Fernando Ferrerという名の政治家は、抗議を行っている市民のなかに参加し、銃撃を犯罪だと公言していた。

それが、今回の選挙戦を前にし、前の行動を否定、警官の行動は犯罪ではないと言い始めた。

それに怒ったのがニューヨーク在住のアル・シャープトン牧師。

ところが、フェラー候補の真意は、前回の予備選でシャープトンから支持されたことがかえって白人の反感を買い、結局選挙に敗北したというところにある、という。
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だからシャープトン牧師の抗議は、彼が待っていたものなのだ。

かかる政治家が候補として指名された場合、それはアメリカ社会がいかに保守化したのかを示している。

1999年でもかなり保守的だった。異常な警官の暴力が無罪になるのだから…。

2005年04月11日

Jay Z、 Outkast、Kayne Westの影響力

20050411jay-z.jpg『タイム』誌の最新号に発表された「世界で影響力をもつ100人」のなかに、ヒップホップ界から、Jay-Z, Oustkast, Kayne Westの3名が含まれていることが判明した。

ほかに黒人では、コンドリーザ・ライス国務長官のような政治家も選ばれているが、アル・シャープトン牧師のような社会活動家は選ばれていない。

もちろん小泉首相も選ばれていない。

つまり、世界第4位の経済大国の首相より、デフ・ジャム・レコーズ社長の方が、影響力があると見なされているのである。そのような判断、どこかわかるような気がする

2005年04月15日

ローザ・パークス、Outkastと和解

マーティン・ルーサー・キングを公民権指導者のひとりとして擡頭されることになったモントゴメリー・バス・ボイコット運動において、ボイコット実施に至る事件の中心にたった
人物ローザ・パークスは、1999年に発表されたOutkastの曲、"Rosa Parks"の歌詞に激怒し、同グループを相手取って民事裁判を起こしていた。

バスの後方座席に座らねばならないとされていた当時の人種隔離法と闘ったパークスの名前を冠した曲において、Outkastが、"Ah, ha, husu that fuss/ Everybody move to the back of the bus"と歌っていたからである。

和解の内容はこういうもの。ローザ・パークスの業績を讃えるCDやテレビ番組の制作、そのテレビ番組のDVD制作と頒布を行う教育プログラムに資金を提供するというもの。

ここに至るまでに実に長くかかった。

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