マーティン・ルーサー・キングが初代会長を務めた公民権団体、南部キリスト教指導者会議(SCLC)が崩壊の危機に瀕している。
同団体は、90年代以後、指導層の仲違い、団体資金の横領等々の問題が噴出していた。2003年に、その窮状を救うべく、アラバマ州バーミングハムでキングとともに大闘争を率いた人物、フレッド・シャトルスワース牧師を会長に迎えていた。
今回、最高意思決定機関である理事会が会長を更迭、それと同時に会長が理事を更迭するという事態が起き、団体の機能がまったく麻痺する状態に陥ってしまった。
『アトランタ・ジャーナル=コンスティチューション』紙が報じているところによると、この情況に関する意見を問われ、キングの伝記を著しピュリッツァー賞を受賞した歴史家デイヴィッド・ギャローは「もはや解散した方が良い」と述べている