黒人の投票権
民主党大統領候補ジョン・ケリーは、黒人のCongressional Black Caucusの集会に招待され、2000年大統領選挙と同じく、来る選挙でも重要な州のいくつかで黒人の投票権が共和党によって不当に剥奪される可能性があると示唆。他方、共和党のブッシュも同集会に招待されていたのだが参加を拒否、ケリーの発言に対しブッシュの選挙参謀は「9・11テロ記念会合への出席のため多忙」を理由にコメントを避けた。
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民主党大統領候補ジョン・ケリーは、黒人のCongressional Black Caucusの集会に招待され、2000年大統領選挙と同じく、来る選挙でも重要な州のいくつかで黒人の投票権が共和党によって不当に剥奪される可能性があると示唆。他方、共和党のブッシュも同集会に招待されていたのだが参加を拒否、ケリーの発言に対しブッシュの選挙参謀は「9・11テロ記念会合への出席のため多忙」を理由にコメントを避けた。
『ワシントン・ポスト』が報じたところによると、ワシントンD・Cで行われた市議会議員の民主党予備選で、同市の最も貧困な地区、第8区の住民は、1960年代には学生非暴力調整委員会SNCCの活動家であった公民権運動のヴェテラン、マリオン・バリーを選出した(2位になった候補の2倍以上の得票)。
バリーは、かつて同市の市長を務めていたことがある。しかし、FBIの麻薬捜査班のおとり捜査に「ひっかかり」、マリファナを買うところをビデオに録画され、そしてそれが公開され、スキャンダルにまみれたかたちで、市長職を辞職した。違法薬物取引に関しては、実刑判決を受け、その刑期を終えている。
刑期を終えたのち、彼は市会議員に立候補し、最初の復活を果たした。しかし、今度は汚職の問題で糾弾され、再選を果たせなかった。
したがって今回のバリーの当選ーーワシントンD・Cの民主党員は共和党員の10倍に達するーーは、彼にとって2度目の「復活」になる。彼が「草の根」レベルで圧倒的な「人気」を持ち続けていることの証左だ。
1960年代、彼は極めてラディカルで献身的な青年活動家だった。そのイメージは、多かれ少なかれ、現在の彼の衰えない人気につながっているはずだ。今度こそ、その「イメージ」を現実にして欲しい。第8区の人びとの「人気」に、何よりもまずこたえて欲しい。
なお、選挙戦の争点は、ワシントンD・Cにメジャーリーグの球団を誘致できるスタジアムを建設するか否かだった。バリーは、スタジアム建設よりスラムの環境改善を主張し、当選した。ところが、ご存じの方も多いと思うが、ついこのほどモントリオール・エキスポズがワシントンD・Cにホームを移転することを発表した。有権者の投票による意思表示など政治家は構っていないようだ。どこかの国とそっくりである。
少女のポルノ画像を撮影したとして起訴されていたR・ケリーの公判が開かれた。ケリー弁護団が勝利。
検察は事件が起きた時期を1997年11月1日から2002年2月1日までの「いつか」としていた。これに対し弁護団は、「あまりにも曖昧な時期」であり、「アリバイを証明することも不可能」と反論。地方判事が弁護団の主張を認め、検察に事件の日時を限定するように指示をくだした。
R・ケリーの「性犯罪」はこれが初めてではない。スパイク・リーなどは、「そのような人物の音楽など聴けやしない」という旨の発言を行っているが、有罪・無罪の問題はさておき、彼の音楽は素晴らしいとわたしは思う。