コスビーの発言は、わけてもニガーということばの使用に関し、ラップを放送禁止にしようという動きがあった90年前後以来の大論争を読んでいる。2日には、ケーブルテレビ局主催で、討論会が行われた。参加者は、現在黒人知識人の筆頭にあげられるスタンレー・クローチや、パブリック・エネミーのチャックD、等々。
やはり、ヒップ・ホップ・ジェネレーションの発言は面白い。討論会に参加したある者は、別称として使われているniggerと、ヒップ・ホップ・カルチャーでいうniggaとは違う、と主張する。
下の投稿での区別でいえば、わたし自身は、ヒップ・ホップ・ジェネレーションの側、つまりrevisionistに立つ。マルコムXもそうだろう。彼はかつてこう言った。「差別の毒牙は、己に自信をもっていれば恐ろしくはない」。