7月10日、フロリダ州当局が、2000年の大統領選挙において、重犯罪の前科のあるもの/重犯罪で服役中のものから投票権を剥奪することを規定している法により、犯罪者に占める率に不釣り合いなかたちでアフリカン・アメリカンの投票権を剥奪していたことを認めた。
このような手法により投票権を剥奪された黒人の数は2万2千人にのぼる。対して、選挙戦の勝利を最終的に決めたゴアとブッシュとの票差はわずか537票。
アフリカン・アメリカンの9割以上がブッシュ支持者。
しがたって、至極簡単な計算で、ブッシュの当選の正当性を疑問に付すことができる。
今年ブッシュがイギリスを訪問した際、ロンドン市長は「正当な手続きによって民主的に選ばれたのではなく、一種のクーデタによって政権を奪取したものを市の賓客として迎えるわけにはいかない」と言い放ち、会見を拒否した。市長の勇気に拍手!。
なお、7月11日付けの『ニューヨーク・タイムス』は、重犯罪者から選挙権を奪うことは投票権法に抵触するという見解を社説にて発表している。