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政治家、宗教界のリーダー、さらにはギャングまで集合

シカゴ、6月25日の夜、ジェシー・ジャクソン・ジュニア(連邦下院議員)、ボビー・ラッシュ(同じく連邦下院議員で元ブラック・パンサー党シカゴ支部の副議長)、イスラーム、キリスト教の宗教界のリーダー、さらにはギャングのリーダたちが会合を開いた。目的は、黒人青年が直面している苦境への対処法を議論すること。

昨年、わたしはアメリカ史研究会において、アメリカでの「監獄社会」の誕生について、時間の都合上短くなったが報告を行った。(報告ハンドアウトはhttp://www.fujinaga.org/を参照)。この会合の報道によると、わたしが黒人青年の苦境を調査したときよりさらに悪化している。

シカゴ都市圏において、16歳から22歳までの黒人青年のうち、学校に通ってもいなければ、雇用もされていないものの率は過半数を超えている。また、高校までが義務教育であるアメリカにおいて、高校を卒業できていないものの率は、38%にのぼる。

ここにて悪循環は完結する。80年代以後の産業構造の転換(リストラクチャリング)以後、都市圏で増加した職は、高学歴を要する専門職か、地位の上昇がのぞめない雑役労働かに限られている。

高校を出ないから仕事に就けないのか、それとも、仕事に就けないから高校にいかないのか。そんなことを考えるあいだに、危機的情況がそのまま放置されている。

この会合が有意義に終わることを祈る

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2004年06月26日 10:37に投稿されたエントリーのページです。

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